太一の作る曲が好きです。
太一が頑張って書く歌詞が好きです。
太一が一つ一つはめ込んでいった音が好きです。
TOKIOのために太一が作り上げた曲が大好きです。
ということを主張したくなったので書く。まあ太一に対して色々言いくさる輩が(特にDASH島企画始まって以後)増えているので、その辺の鬱憤を晴らすためでもあります。後、長瀬は素晴らしいソングライターだけど太一だって凄いんだよ!ってことを声を大にして言いたくなったんです。
折よくなのかなんなのかアブナイ夜会(私見てない)で「TOKIOが喧嘩するのは音楽の事」という趣旨の発言がありましたので、ここで改めて音楽的なブレーンである太一を見てほしいのですよ。
なお、太一のことを語りたいために書いているだけの文章なので、以下はぐだぐだだらだらぐだぐだとぐでたまよりもぐっだぐだな中身です。ある程度時系列などを考慮しながら書くつもりですがどこかにそれを投げ捨てたような話がぽろっと出てくるかもしれません。また私はリーダーファンです。リーダーに盲目に生きています。なのでリーダーと絡む話は極端に長くなることが予想されます。
その辺りご了承ください。
○バンド小僧からのスタート
太一は現在素晴らしい鍵盤楽器奏者ですが、元々はベーシストでした。きっかけはBOØWYで、中学生の頃にコピーバンドもやってたそうです*1*2キーボードを始めたのはTOKIOに加入してからのこと。なので特に作曲に関わり始めた初期の頃はどちらかというとキーボードは目立たないようなバンド曲が多めです。
メンバーの自作曲が初めて収録されたアルバム「Graffiti」収録の「いぶし銀」はブラスやSEの方が強く、ピアノ系の音はかなり薄くなっています。その次に発表されたアルバム「5AHEAD」収録の「T2」もです。T2に至っては2012年のライブでも分かる通り殆どキーボード抜きでなんとかなる仕様ですし(つか多分Aメロにキーボードのラインはない)まだまだキーボードよりもベース主体に曲作ってる感じって言うんでしょうか。音の重なりが綺麗だなと思える、「聴かせる」曲は5AHEADの次のアルバム「glider」の「I'm mine」にその片鱗が見える程度で、その辺のアレンジを不得手としていたことがうっすら見えてきます。
○城島茂との共作
gliderの次のオリジナルアルバム「ACTⅡ」収録の「VALE-TUDO」これが太一曲で初の”キーボードがっつりメイン曲”です。間奏でここまでピアノ全開!というのは以後も中々自作しないので非常に貴重といえます。全体的にはジャジーというかスウィング系の小気味よいリズムが楽しい逸品ですね。
元々はバラードを作る予定だったのが、提供されたバラード*3がとても良かったために作り直したという経緯があるそうですが、バラードからここに振れるってどんな振れ幅。
またこの曲はリーダーに作詞を依頼し、以後多くの名曲を生み出していくホムクルコンビ*4の、これが始まりとなりました。特に共作というよりも競作と言った方がいいようなやりたい放題感満載のこの曲は2人の趣味嗜好をある意味詰め込んでいるともいえる面白さがあります。
○「少年倶楽部プレミアム」の経験と成長
2006年4月から始まった「少年倶楽部プレミアム」。
現在はKAT-TUNが司会を務めていますが、2014年3月までは太一が司会でした。
そしてこの番組でたくさんのセッションとたくさんのアレンジを経験させてもらえたことが太一の大きな成長に繋がっていきます。
その点で、何度も何度もセッションしてくれた関ジャニ∞には本当に(いちトキオタが勝手に)感謝しています。あ、関ジャニメンバーとのセッションで一番好きなのはすばる君の「Mr.Traveling Man」です。あれは太一のピアノ演奏とすばる君の歌声の相性が良くてほんと楽しかった。
ここで特に多かったのがミディアムナンバーやバラードナンバーのアレンジ。またピアノとオルガンとパーカッション、みたいなドシンプルな構成でのアレンジもやってました。
普通にTOKIOの曲だけやっていてはできないような様々なアレンジを学び、体感したこの番組での経験は後々作っていく楽曲にも反映されていきます。
蛇足ですが一部で「太一の編曲能力すげえ」って言ってもらえたのもこの番組の平家派企画から。先輩方の名曲から3曲を太一がアレンジして幾度か披露したあのセッションは多くの話題を呼びました。まさかのFNSだったしね!
○メンバー曲を視聴者投票に
もう一つ、太一に影響を与えたのかな?と思うのは2005年の「『メントレG』エンディング曲企画」です。TOKIOの5人がそれぞれに曲を作り、それを作曲者公表せずに全て長瀬に歌ってもらい、視聴者の方にエンディングとしてふさわしいものを選んでもらうという企画でした。
ここで生まれたのが後にアルバム「Harvest」に収録される「うたにしちゃいました」です。
この企画で1位になったのはリーダーの曲*5ですが、他のメンバーの曲が極端に劣っていたというわけではありません。半ば自分の趣味に爆走したマボともはや食への執着と軽い殺意しか感じられないぐっさんの曲*6は置いといて、太一と長瀬の曲は比較的キャッチーさもある面白い曲だと思うんです。
が、この時には適合していなかった。ここで”テレビ番組として必要なもの”をちょっと確かめたのかもしれないなーなんて今は思います(当時はリーダー曲からのDVDシングルからの翌年早々にツアーだったので心に余裕がなかった)
○大いなる課題曲「雨傘」
2008年に椎名林檎さんに提供して頂いた「雨傘」、キーボードがものすっっっっごく難しく、しかも間奏にキーボードソロが待っているというキーボーティスト泣かせの、しかしきっちり弾けると本当にかっこよくて人気の高い曲です。太一は未だに課題だとライブの度に冷や汗かきつつガッチガチに緊張しつつ弾いています。しかし、この曲で太一は「鍵盤の魅力を広げてくれた」と語ります。現在TOKIOが発表したシングル曲でも断トツの難しさを誇る楽曲で、今もずっと挑戦し続けているこの名曲は、太一はもちろんTOKIOの演奏技術向上にもかなり貢献することになりました。
○一つの到着点
雨傘の後、太一はホムクルコンビとして「スベキコト」を発表します。
自分の音も、メンバーの音も、長瀬の声も、サポートメンバーの音も全てを噛み合わせて組み合わせて完成させた、デビューから15周年までの「国分太一」が積み上げてきたものを全て入れたような曲。次から次へと色々なパートが前に出てくるのにそれが騒々しさに繋がっておらず、適切に歌声にも他の楽器にも合わさっていく心地よさがあります。キーボードの可能性とメンバーで積み重ねてきた力量を感じられます。*7
その後さらに3年の歳月を経て発表された6年ぶりのオリジナルアルバム「17」では3つの楽曲を書き上げました。
バンド小僧時代のような、でも確かに技量を積み重ねて成長した後が見える山口作詞のパワーポップナンバー「…as one」
多くのセッションや課題曲での経験を大いに生かした城島作詞の美しいミディアムナンバー「自由な名の下に」
そして、久々に自分の言葉で歌詞を、思いを書いた爽やかなロックチューン「The Course of Life」
アルバム「17」自体がTOKIO5人それぞれの大きな成長を感じ取ることができる名盤中の名盤です。その中で、太一は3通りの成長を見せつけたと言っても過言ではありませんでした。
○挑戦は続く
17の発売後、2013年発売の「ホントんとこ/future」からTOKIOは完全自作体制に移行し、2014年の20周年を迎えました。カップリングまで全て自分たちで手掛けるようになり、太一も2曲を書き上げています。しかしクソ忙しくなっているここ最近の太一さん、中々音楽活動を集中してやれないことに苛立ちを感じているようで…この忙殺時期がもう少し落ち着いて、音楽ともっと向き合える時間が増えた時、更に経験を積んだ太一がまた一つ成長した姿を見せてくれることでしょう。今年41歳になる太一ですが、まだ41です。これからもずっと、彼の挑戦は続いていきます。
本当に思ったことをずらずら書いたものですが、読んでいただけたら幸いです。
さてTOKIOさん、新曲待ってます(前記事に続き2度目)