とらぴでにたくさん

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壁は越えるもの、荒波は耐え忍びいなすもの

とある朝、いつものように巡回してたらこんなつぶやきを拝見しました。

一瞬イラっと来ましたし、今も後者に関しては不快感をぬぐえていませんが、RTは外してません。それは「確かにそうだな」と思った部分があるからです。

確かに歌声という武器において、現状NEWSに勝る10周年前後のグループはいません。素晴らしい武器と、それを磨くセンスを確かに持ち合わせています。しかし、NEWSにはそれを強く知ってもらう術を、カードを持たないのです。

ただ、それはAfterSMAP、つまりSMAP以後のグループの大きな課題の一つでもあります。すなわち「10周年のお祭りの後、15周年までをどう過ごすか」という大いなる課題です。壁ではないので乗り越えることも叶わない、大きな荒波なのです。

 

今回書くのは、TOKIOの11周年~14周年の話です。音楽関係(CD、DVD発売およびライブツアー)の年表を見ながら、この年のTOKIOはどうだったのか、書いていきたいと思います。異論は多々あるかもしれませんが基本的にお茶の間中心の私がざくっとまとめたものなのでそこらへんはご了承ください。

2005年

1月12日:DVD/VHS「10th anniversary LIVE 2004」 発売

2月2日:アルバム「ACTⅡ」発売

2月5日~3月31日:TOKIO LIVE TOUR 2005

11月16日:DVDシングル「僕の恋愛事情と台所事情」発売

12月7日:シングル「明日を目指して!」発売

バラエティも新しいことに挑戦中で充実しており、メンバーの俳優業が盛んだったが故に割とゲスト出演には恵まれていた上、メントレのEDソング企画でメンバーそれぞれの作った曲が欠片でも聞けたという驚きはあったものの、実はTOKIOでの音楽業としてはかなりカッツカツだったこの年。
アルバム発表と春のツアーで勢いに乗るかと思いきや、新曲発表は前述の企画がようやっとというところ。シングルは年末ギリギリの発表となり、DVDシングルの曲でMステに出た時のOPにおいての(今年初だというアナのセリフを受けて)長瀬の一言「やばいっす」が未だに切実で耳に残っています。ただ、この年はアルバム曲で初めて国分太一城島茂がタッグを組んだ曲が出来上がった年であり、初めてシングルA面でメンバー作詞作曲の曲を持ち込むことができた年でもあります。

2006年

2月4日~3月31日:TOKIO 明日を目指して! LIVE TOUR!!2006

2月7日:シングル「Mr.Traveling Man」発売

6月21日:シングル「Get Your Dream」発売

8月14~9月15日:TOKIO Special GIGs 2005~Get Your Dream

8月23日:シングル「宙船/do!do!do!」発売

10月18日:アルバム「Harvest」発売

11月22日:DVD「TOKIO Special GIGs 2005~Get Your Dream~」発売

春にライブツアーをやったと思ったらまさかの夏のライブハウスツアーまで企画され、シングルでも高い売り上げを記録した年です。
特に8月に発売されたシングル「宙船/do!do!do!」はTOKIO歴代2位という売り上げを叩き出し、宙船はドラマの高評価も相まって一気に代表曲に駆け上っていきました。アルバムも発売し、更にまさか、としか言えなかったライブハウスツアーDVD化など音楽面では極めて充実していた年と言えるでしょう。
ただその一方でメンバーの俳優業の充実が充実し過ぎていたのがまずかったのか、メンバー作詞作曲のシングルを続けることは叶わず、アルバムもまた昨年の企画落選曲という一部とはいえ聞いているものが4曲を占め…と、忙しい中ライブをやってくれてるのに何言ってんだって話ですが「メンバーでちゃんと詰めて話し合いしてる?」と疑問に思う空気がアルバム発売時微妙に漂ったのを覚えています。

2007年

1月31日:DVD「5 ROUNDⅢ」発売

3月28日:シングル「ひかりのまち/ラン・フリー(スワンダンスを君と)」発売

8月15日:シングル「本日、未熟者/Over Drive」発売

11月28日:シングル「青春 SEISYuN」発売

稀にユニバー末期、とも揶揄される年です。昨年とは打って変わって音楽活動が激減しました。
シングルこそ3枚出しましたが、ライブはやらせてもらえず、音楽活動らしい活動も見えず、そのシングルも前年の宙船を忘れられないのかと言いたくなるような大御所コラボ三昧。
どれも良い楽曲なのは一切否定される要素がありませんが、この時のTOKIOに必要なものだったかと言われたら、正直な話違っていたのだなと今になってよく分かります。
特に00年以後アルバムなりシングルなりでTOKIOが関わった楽曲を最低1曲は聞くことができていた中、この年はそれが途切れていたんですよね。前年のアルバムで感じた”バラバラ感”が現実のものになってしまったと思いました。TOKIOの作る音が聴きたい、という願いを強く持つファンが今も多いのはこの年の枯れっぷりが尾を引いてるのかもしれません。

2008年

2月20日:アルバム「sugar」発売

3月8日~3月30日:TOKIO LIVE TOUR 2008 SUGAR

7月27日~8月31日:TOKIO SUMMER LIVE'08

9月3日:シングル「雨傘/あきれるくらい僕らは願おう」発売

相変わらずの音楽活動の少なさに軽く絶望しかかったときのうるおいがアルバムsugar…の、1曲「sugar」でした。たった1つの新曲であり、長瀬の作った歌をメンバーで編曲して作り上げた、前年飢えに飢えた”TOKIOの作る音”でした。
ただそれを引っ提げたライブツアーが衝撃の東名阪のみというね!発表当初まー衝撃でしたよ、ええ。
結局オーラスの武道館で夏にもライブツアーを周ることが発表され、そして夏のライブツアーを最後にユニバ時代の音楽活動は幕を下ろし、シングル「雨傘/呆れるくらい僕らは願おう」よりJStormで活動していく事になります。
ちなみにこのシングルは松岡主演のドラマ主題歌だったんですが、その番宣で某番組に出た時の松岡の一言「TOKIOは2週にいっぺんくらいしか会わない」が前年の枯渇を覚えていた身には軽く恐怖でした。

 

はい、これで11周年の2005年から14周年の2008年までを超ざっくりと浚えました。

…で、何でこんなん書いたの?これ何でまとめたの?そもそも冒頭とどうかかわるの?ってことなんですが。

ここまで書いた音楽活動、TOKIOのファンじゃない(当時は~含む)人で、どれだけ覚えてました?というか、読む前にどれだけ知ってました?

下手すると宙船すらも発売年を間違われることが多発しているので、おそらくですが殆ど覚えてないのではないかと思います。ジャニオタさんでも大見出しで強調した07年は厳しいかもしれない。結構高確率でなかったことにされてる。

この時代のTOKIOのシングルA面は全てタイアップがついています。ひかりのまち(深夜アニメ主題歌)などの例外はありますが多くはドラマ主題歌です。また、音楽番組も多く出演させてもらっています。紅白だって毎年出てます。

それでも、こういう”グループが良くも悪くも停滞する時期”って凄く地味で、何かしらのきっかけがないと気付いてもらえないんです。

以前別のところでも書きましたが、どんなに良い曲を作っても、どんなにい曲を歌っても、どんなに素敵な演奏を聞かせていても、聴いてもらえなければ意味がありません。

壁ですらないんですよね。これは時代の、時期の波なんです。

10周年までのジャニーズグループは若手扱いで特に推されてなくても折に触れて音楽活動の情報が一般に出回ります。興味がなくたって情報が入ってきます。しかし、何故か11周年を過ぎるとぱたりとその手のものがなくなります。情報を「拾いに行かなければ」分からなくなります。つまり必要なのは情報を拾いに行こうと思ってもらえるきっかけ

冒頭などで出した「カード」がここで必要になるんです。そのカードは歌の質でも歌の量でもなく、タイアップなどの歌に関わることですらなく、”グループそれ自体のトピックス”なんです。

NEWSは唯一にして最大の手札を持っていると言えます。やっと話がつながった。「最初の人数から脱退続きで過半数割った」「でも4人でこの名前でやりたかったから解散しなかった」衝撃から来る笑いも感動の涙も呼び込める素晴らしい手札です。

が、あまりにもそれが強すぎるが故に新しい手札を手に入れられないということでもあります。強いカードもいずれは使えなくなります。その時に何か一般に訴えられるカードがなければ、如何に素晴らしい曲を作り歌を歌っても見向きされなくなるでしょう。

その意味で小山さんが自分の足場固めに注力してる気持ちは分からなくもないんですけどね。イッテQの手越さんもそうですがあれも使い方次第でカードになり得る立場です(この使い方次第というのがね…普段は使えないということでもある)

ソロの仕事からグループのカードにするのは苦労します。難易度が地味に高いです。だからこそグループとして、新たな手札をどうにかして手に入れたい。…やっぱりバラエティですかね。バラエティにおけるキーパーソンは加藤シゲアキだと思ってるんですけどね!

 

あー…なんかグダグダになってきたからここでカットっ!

とりあえず言いたかったのは「11周年からは情報の流し方まで気を使わないと一般にはいなかったもの扱いされるよ!」ってことです。はい。