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【シャドウバース】CDB環境10月期テンポエルフを考える【何も役に立たない】

お久しぶりです。なんやかんやあるうちに土有利古戦場が終わり水有利古戦場が終わり夏秋イベントが終わりあと3週間で風有利古戦場ですね。水有利は8万位どころか3万位以内に入っちゃって過去最高更新しました。次も頑張ります。まとめはもういいよね…

 

さて、今回はお久しぶりなシャドウバース。新弾発売後ナーフを経てTier1~それを脅かす立ち位置になったテンポエルフの考察です。アグロエルフじゃないのかって言われることも多いですが

・優秀な低コスフォロワーの展開、使い回し

・ノワリスの存在により圧となるフェアリー展開

等で最初から最後まで「相手のテンポを削ぎ、こちらのテンポに巻き込む」ことがプレイの基本となることからやはり「テンポエルフ」という名称が正しいのではないかと思います。

というのはさておき、固定パーツはある程度存在するものの自由枠が最近更に自由になったので構築わかんねー!って人も多いんじゃないでしょうか。あと対面しててもわけわからん結局ノワリス引いてるだけじゃねえか!って声もありますね。別にそんなわけでもないんですが。

大まかな変遷は主にダヤンさんのテンポエルフの動画(複数あります)を時系列で見ていただくと結構わかりやすいんですが、ここでは自分なりに自由枠になるカードたちの

・運用上のメリットデメリット

・採用枚数

なんかをつらつら書いていこうかなーと思います。

また本当によく言われる「ノワリス引いてるだけ」ですが別にそういう事でもないんだよ、ノワリスの強み弱みについても少しは説明できればなーなんて思っています。一応ノワリス入りデッキだけでグラマスまで行ったし今やってるグランプリもテンポエルフで何度も5勝してるのでそこまで間違ったことはない、はず。

なお例によってまたもスクショが殆どありません。ご容赦ください。

 

 

〇固定パーツ

テンポエルフの固定パーツは全力で枚数を絞って見ても18枚。ざっくり見ていきましょう。単体キープするカードは青字、掘りに行くカードは青太字

黒百合の女王・ノワリス:3枚。デッキのパワーを底上げしてくれるカードです。しかし引かなきゃ話にならないってわけではありません。この辺は後述。

アクアフェアリー:3枚。現ローテカードプールでは事実上唯一の「1コスフェアリー2生成」アクアは自身が1コスフォロワーというのも大きいです。プレイ数補助やカウント稼ぎとしても極めて優秀で、少なくともテンポエルフの形なら3から枚数を落とす必要はないでしょう。

ブラストフェアリー:3枚。割と序盤中盤終盤いつでもほしいですが特に序盤の「相手のテンポを削ぐ」役割を担う一角。後攻なら全部返してでも全力で引きに行く対面もあるほどです。

宿り木のモモンガ:3枚。2枚という人もいますが、このデッキ1,2コスで雑投げしやすいフォロワーが少ないので基本3でいいと思います。エンハンスで勝つこともあるので覚えておきましょう。

・妖花の捕食者:3枚。超優秀な疾走打点です。優秀な1コスフォロワー使い回しは勿論、1ターン目に投げた1コスフォロワーに対して相手に処理を強要できる、という意味でも強く、相手のやりたいムーブをうまく阻害できます。阻害されなかったら延々殴り続ければいいだけですからね。こいつほんと馬鹿だと思う。

・妖精の騎士・タムリン:3枚。こちらも疾走打点ですが、特に相手の守護とかビクブレとかをぶっ壊して殴り掛かれるのが優秀。3コスはちょっと重たいのですがカウント10で4/4疾走、20で6/6疾走なのでコスパは結構良かったりします。序盤相手が投げてきたシステムフォロワーを破壊に行くのもあり。

・森の遊撃者:3枚。自然に採用可能なバウンスでしょうか。疾走で使うことはほぼありません。バウンス枠という意味合いではあるので正直自由枠に近いのですが、手札が弱い時に次の1手を探しに行くという視点で見るとこれがベターなのかなといったところです。一応9ppでモモンガエンハンスと組み合わせて12点分の疾走打点が作れることは利点といえます。

どんな構築であっても絶対入ってるのはこの辺ですかね。自分はピアシィ、実り辺りも固定パーツにしたいんですが、削れてる・抜いてる構築をちょいちょい見るので今回はこれだけにしています。この6種から役割をより簡略化して書くと

・序盤から展開しやすいフォロワー:アクア、モモンガ

・相手の盤面を処理できるフォロワー:ブラスト、タムリン

・疾走打点:妖花、タムリン

・フォロワーの使い回し、盤面確保:遊撃者、妖花

・バッファー:ノワリス

・フェアリーを圧に変える存在:ノワリス

といった感じです。テンポを取る視点で見ると序盤展開のアクアとモモンガ、面を処理に行けるブラストの重要性が高く、特に1コスで能動的に動きやすいアクアとブラストは積極的に探しに行くフォロワーとなっています。ところで、ノワリスの役割がかなり特殊なのが見て取れるかと思います。というわけで自由枠解説の前にノワリスのお話をちょっと挟みます。

 

〇ノワリスの役割って何?

『黒百合の女王・ノワリス』

実装前の評価とは打って変わって極めてカードパワーの高い存在と認識されています。実際非常にパワーは高い方なんですが、よく比較に挙がる『瘴気の妖精姫・アリア』進化時効果と違い、そのファンファーレの打点出力は安定しません。彼女のファンファーレがリーダー付与ではなく盤面と手札に対する条件付きのバフであるのが理由で、最低保証として自身でフェアリー2枚生成ができるとはいえ最大バリュー時と比べたら打点の差は歴然としています。

自身の手札事故や展開の不足などでもバリューは下がりますが、「相手が盤面に対処することでバリューが下がるファンファーレ」であるのがかなり重要な特徴なんですね。

これはもちろん欠点です。実装前にアリアと比較されて低評価だった原因もここにあるでしょう。しかし、テンポエルフという「相手のテンポを削いで自身のテンポに巻き込んでいく」デッキタイプで使われる場合は利点にもなります。

そう、「単なる1/1バニラトークンへの対処を迫ることができる」んですね。

例えばですが、自身が先行4T目、相手盤面に「レーネ、フェアリー、フェアリー、リーフマン」といった盤面があったとしましょう。相手は次ターン進化可能なので進化効果の強いレーネはできる限り取っておきたいフォロワーです。横にいるリーフマンも使い回されると厄介ですね。しかし、その間に並ぶフェアリー2枚を、せめてどっちか1体だけでも取っておかないと、ノワリスが降ってきたときに被害が拡大してしまうわけです。理想は全処理ですがリーフマンバリアがある以上自身の盤面にフォロワーがいない限り多面処理自体が困難です。手出しの有効回答はビショップのマーウィンやダイマス+結晶5ウィンギーくらい。打点カットの視点で見れば腐食の絶命も一応ギリギリ回答でしょうか。多くのデッキではレーネを残すかフェアリーを残すかの選択を迫られます。

こういう「選択の困難な処理強要」を誘発させるのがノワリス最大の強みです。彼女の存在を意識したプレイを強要している=相手のテンポを削いでいる間にこちらのテンポをより強く押し付けていき、ボード・ライフのアドバンテージ差を広げていくのが今のテンポエルフの強力な部分であり、ノワリスを強く使う上での重要な要素なわけです。

ノワリスは単体でも割としっかりパワーのあるカードです。それは確かです。しかし、彼女のパワーは「単体で何もかもをひっくり返せる」ほどではありません。あくまでデッキ全体のパワー、フェアリーという1/1バニラトークンの潜在的パワーを底上げする存在であり、「彼女だけいても優位に立てるわけじゃない」んですよってのは覚えておいても良いのではないでしょうか。

 

〇自由枠を考える

さて、ノワリスについて無駄に長く語りましたが本題の自由枠の話に移りましょう。

テンポエルフの自由枠は自由枠と言いつつ事実上固定じゃねえかって思われがちなところもありますが、結構色んな思考・レンジに基づく選択がされています。

・紅葉のリーフマン:2~3枚。環境に多いAF、結晶ビショップの序盤(鳥ループ)、最近じわじわ増えているロイヤルの美技、ウィッチの除去全般に対して特効級の働きをします。2プレイ要求のため盤面パッツパツになりがちなテンポエルフでは起動が難しくなることもあるからか2枚採用が主流ですが、より面を意識する構築では3枚取られていることもあります。ちなみに私は3枚です。

・奮起のベビーフェルパー:0~3枚。固定枠という人もいますが抜けたりピンだったりの人も見るので自由枠の認識です。雑に使える突進という点で極めて優秀ですが2プレイで自身へのバリア+キャントリがついてきます。デッキを掘る手段に乏しいテンポエルフでは貴重なドロー手段ですが生き残って邪魔になることも多々あるので使用感は人それぞれでしょうか。

・ガーベラベアー:0~2枚。基本的にベビーフェルパー、リーフマン、実りのどこかを削って入れる人が多い印象です。バウンスの4,5枚目を1コスフォロワーで取る、という感じでしょうか。自分は2プレイ組やレーネとのつながりの悪さが気になって低評価ですが、プロの方の構築だとピン差しはよく見ますねえ…

・奇跡の実り:2~3枚。雑に便利な1コス3点突進枠として採用しています。6Tにはほぼほぼカウント10に到達することから2回復1ドローもまあまあ見込めますね。削ってるのは…なんなんだろう?枠調整?自分は3から減らしたいと思ったことが1度もないのでいまいちわからないです。

・フォレストマーチャント:0~3枚。メチャクチャ採用枚数ばらけてます。現在はリーフマンで盤面守ったところにノワリス無くても攻めが続けられる認識で最低でもピン採用にはなってるのかなあ…?でもたまに不採用もいます。何もなくてもキャントリなので事故解消につながる可能性を秘めてるのは良いところでしょうか。盤面バフはシンプルに強いです。

神鉄の鍛冶師・レーネ:0~2枚。不採用の場合ピアシィが抜けています。最低でも1枚、私のように素引きしまくる人なら2枚って認識。3枚枠を割くほどではありません。ピアシィとの噛み合いの良さが最大の魅力ですが顔進化と面突破を1度にできるフォロワーとして非常に優秀なので採用はしておきたいなーという感じですね。

・デッドリーエルフ:0or1or3枚。完全不採用か、お守り1枚か、そっちにがっつり寄せて3枚か、という感じ。フェアリーを食べる分ノワリスのバリューがさらに不安定になるんですが、0コス3ドローと0コス6点AoEの魅力は別格という事でしょう。実際便利ではあるんですがどうにもテンポを取りに行く、ってデッキ構想と噛み合ってる感じがしないので自分はあんまり評価してないです。

・マチェットエルフ:0~3枚。最近になって競技環境で結果残したマチェット入り。自分は未だ試せてないのでエアプですが小回りの利く打点要員って感じなんですかね?247の運用でバーン投げられるのは確かに便利そう。入賞構築は3枚入ってました。

・凍土の女王・ピアシィ:0or3枚。中途半端は良くないってことでしょうか。入れるなら入れる、入れないなら入れないできっぱり分かれてる感じがします。主な役割はAoEとEP回復。したがってエンハ前提運用となってます。が、3枚取ってると1枚は雑に後攻4Tとかにぶん投げて盤面進化顔とかもできるので便利ですね。採用する場合はレーネとセットの認識。ちなみにピアシィレーネ実り実りでミラーの進化置きファングを踏めるのは覚えておきましょう。最近ミラーしないけど。

・シャイニングヴァルキリー:0~2枚。最近はほぼほぼ抜けてる枠ですね。自分は疾走打点削りたくないので2枚取ってます。が、シンプルに顔を詰める打点ってだけで見るならマチェットの方が小回り効くので、入れ替えるならこの枠な気がします。とはいえ横並べ警戒の手札残したのに体力7の疾走が顔をぶんなぐってくるの普通にめんどいと思うんですが。

・コスモスファング:0~1or3枚。ミラーが減った影響か結晶が幅を利かせてるためか、抜けてる構築が多数派になりました。実際必要とする場面は本当に減りましたね。ただ継戦力・ワンショット意識で後ろ寄せ気味にした構築だと今も3積みって聞きますね。そうでなくてもお守りピンにしておくと今でも便利なんですが、正直まあ枠不足です。

・聖緑の輝き・カーバンクル:0or3枚。ピアシィレーネの入らない構築でEP回復を担ってる枠がここになります。非常に少数派ではありますが、前述のファング重めに取ったワンショ意識構築だとスレイドまで突っ込んだ特殊なタイプとして生存を確認してます。少なくとも昨日ランクマで当たった。ただもうそこまで行ったらコントロールにガン寄せした方が良いんじゃないかと思うの。ちなみに普通の構築にお守りピンは試したところ事故原因になったので微妙だと思ってます。

・螺旋角の巨象:0~2枚。3枚は流石に事故要因なのでしょう。これもまたかなりの特殊構築ですが未だに遭遇するのは気のせいでしょうか…ブリーズエルフ採用までして寄せたものは流石にほぼ遭遇しませんが、お守りピンなのか気を抜いてると降ってくるので普通に怖いです。まあでも、いない、かなあ…?いないといいなあ…

 

一部例外的なのを除いた自由枠を簡略化すると

・多彩な1コス選択肢→アクアブラストと合わせて合計15,6枚程度の1コスが取られる

・2コスがどれも一長一短→盤面を強くするか、処理しながら顔を詰めるか、手出しでバーンを飛ばすか

・デッキの掘り方が難しい→フェアリーを犠牲に枚数掘るか、枚数掘らずにキャントリで耐えるか

・ピアシィ運用をどう見るか→レーネ抜きでも仕事はできるか?

みたいな感じになりますかね。

自由枠といっても序盤からテンポを取っていくデッキである以上1コスは多く取りたい

2コスも繋がりを考えたらしっかり取りたいが確定枠以外はそれぞれに利用用途があるのに枚数が取りづらい

デッキを掘る性能が枯渇してるがどう補助するかは考え方次第、

ピアシィは強いが進化をうまく絡められないと強みがあまり発揮できないのでレーネの枚数(ひいては2コスの枚数)に影響が出る、

こういったポイントを頭に入れて、その上で自分が使いやすいようにアレンジしていくのが良いのかなあ…と思います。

 

最後に今自分が使ってる構築をぺたっと貼っときます

思想的には今まで語ってきたのに沿ってますかね。固定枠18枚に盤面を守るリーフマンは3枚、面が残りやすいから活きる盤面も多いマーチャントは何とか枠取って2枚、レーネは1枚なら素引きポン置きも圧になるが1枚は1コスでほしいから2枚、ドローが薄いので突進兼デッキ掘り要員でフェルパ3枚、カウント10は普通に行くから実りも3枚、疾走打点の圧を利用したいからヴァルキリー2枚、お守りと色々使いまわし期待でファング1枚。

今後変えるとしたらヴァルキリーをマチェットに変えるかどうかとファングの採用可否辺りでしょうか。ファング通らない対面がゴリゴリに増えたら流石に抜くかもなあ…

 

 

いやもう正直役に立つとこあるのかこれ?って思いながら書き切りましたが、どこか一つでも役に立つことがあれば幸い。

では今後もテンポエルフ頑張っていきましょう。通じなくなったらコントロール…できるかなあ…